フロアコーティングは必要なのかな??

まあ、なんというタイトル笑

 

フロアコーティングは「美しく」「傷がつきにくく」「耐薬品性能が高く」…という目的でなされています。

フローリング自体の塗装性能、機能が向上した現在、こういった目的のフロアコーティングは本当に必要なのかと思います。

だって、今のフローリングって以前に比して性能がすごいもん。

その高性能フローリングにあえてコーティングって必要なのかな。と真剣に思う。

 

一方、滑りにくさを目的とするフロアコーティングは必要です。

滑りにくさは市販フローリングが対応していない部分です。

ペットはもちろんのこと、高齢者への配慮として滑りにくいフロアコーティングは必要だと思っています。

 

で、半ツヤ(耐滑性が低い)の存在意義が薄れているのはたしかです。

 

シリコン系の液剤

液剤は進化しています。

大前提として安全な液剤であることであること。これは外せません。
それを守りつつ液剤を進化させる。これって難しいです。

弊社の場合、90%以上がツヤ有りの施工、簡単にいうと、ペット対応コーティング施工のオファーが90%以上ということです。

一般論ですが、ペット対応のコーティング剤は「シリコン系」か「UV系」の2択です。
滑りにくさは、シリコン系 > UV系 という序列となります。
耐久性は UV系 > シリコン系 という序列となります。

つまりシリコン系液剤の進化は、耐久性を上げることとなります。
UV系の液剤の進化は、滑りにくさを上げることということです。

個人的にUV系の塗膜具合が好きではないので、私はシリコン系で耐久性を上げることに注力しているというわけです。

 

フロアコーティング比較サイトでシリコン系をひとくくりで解説しているようですが、いつの時代のシリコンなんだ?と思うこともしばしば…

であれば、弊社のシリコン系液剤は「改良型シリコン系」ということで別枠にしてもらえませんか?(※各比較サイトに弊社が掲載されているようですが、私の知らないうちに勝手に掲載しているようです。まあ宣伝してもらえるなら…と放置しております)

 

保証のこと

塗料卸会社がフロアコーティングの施工をやろうと思ったきっかけの一つがコーティング施工会社の「保証」

塗料自体の耐久年数はそこそこあると思っています。そして、ワンちゃんの歩行に支障ないレベルを担保する耐久年数もあると思っています。

 

しかしながら、30年って戸建てなら建て替える時期です。
ワンちゃんのためのフロアコーティングといっても、ワンちゃんの生涯は長くても15年程度です。
​(なお、ペット・ロスから立ち直るのに私は20年必要でした。)
そもそも、フロアコーティング会社で30年経過した会社も私が知る限り存在しません。

 

それなのに30年保証はあり得ないです。

 

そしてなにより、企業存続率です。いろいろなデータがあるので正確な数字はわからないのですが、少なくとも10年後に同業他社(ウチも含めて)が存続する可能性は100%ではないのです。
 

なので、仕事をとるために30年保証と謳うことは不誠実と思いました。

 

なお弊社の保証期間は20年とさせていただいています。

耐滑性に優れた床材

フロアコーティングの硬度と耐滑性(ワンちゃんの滑りにくさ)はトレードオフの関係と思っています。

硬いコーティングは耐滑性が低い、​柔らかいほど耐滑性は高い。

​あたりまえですよね、ガラスは硬いけれど滑る、スポンジは柔らかいけれど滑らない。かといってガラス面をザラザラにして耐滑性を高めると施工後のクレームとなります。​

​柔らかいと耐久性が劣るので、耐滑性と耐久性を両立しなければなりません。どこまで耐久性を高めながらも耐滑性を高めるかが塗料開発のキモというわけです。

​弊社のペット対応フロアコーティングでも「ペットの体重が軽い」「脚の接地面積が少ないペット」場合、滑るのを完全に防止するのは難しいです。

​ただ確実に言えるのは「滑る事を少なくする」ことはできます。

 

​個人的には「シリコン系」と「UV系」が(現時点では)耐滑性を高める塗料だと思っています。

​しかし弊社では「シリコン系」のみを採用しています。

 

​弊社がUV系を採用しない理由はたった一つです。「仕上がりが嫌いだから」(あくまでも個人的な理由です(笑))です。

​もうここの判断は個人的な理由のみですね。

 

​わかりやすく「ネイル」を例に説明をしますと、

​UV系は「ジェルネイル」です。一方シリコン系は「マニキュア」です。(※これを読んでいるのが男性であれば奥様にお聞きください)

​ジェイネイル=紫外線で固めるので奇麗な「盛り感」でポッてりとしています。しかし何かしら人工的であり、いざという時のメンテナンス性に劣る。


UV系のフロアコーティングはジェルネイルと全く同じやりかたです。
​(シリコン系がマニキュアと例えましたが、除光液でフロアコーティングは剥離しません)

だから採用しておりません。

 

UV系フロアコーティング会社様をけなしているわけではありません。

UV系は耐久性がシリコン系よりもありますし、ポッてりとした仕上り感が好きな人にはたまらないと思っています。

 

ここでの話は「そこはそこ、ここはここ」という意味です。個人的に嫌いなだけです(笑)

意外?な工事の手順

 

フロアコーティングの施工って「塗るだけ」と思ってないですか??

以前お客様に言われたんですよね「塗るだけででしょ?」と、いやいや…

というわけで、ここで一度作業手順を紹介しますね。

 

まず施工する床をチェック、
汚れやワックスがないかを見ながら掃除・アルコール等でふきふき

ワックスや汚れの剥離

​もう一回掃除

下塗り

下地調整・ごみや埃をとります。※ここで大活躍なのがご存知の「コロコロ(業務用)」

再度の下塗り

​下地調整・ごみや埃をとります。※ここで大活躍なのがご存知の「コロコロ(業務用)」
​↓
上塗り

正直、上塗りだけならラクちんです、でもそうはいきません。でもそこはキッチりやらせていただきます。

 

あれ?ワックス剥離って新築でもあるの??とお思いの方もいらっしゃると思いますが、サービスワックス(全ての物件に施工されているわけではありませんが)というワックスがあるんです。
また、ボンドや汚れがあるので必要な工程です。

 

作業の中で一番大変な作業…それは掃除やワックスの剥離等の事前準備なのです。

あたりまえですが、ごみや髪の毛が混入したら大変です。
​ワックスや油分が残ったまま塗ってしまうと、ムラになります。

一番気をつかうところです。

ちなみに作業中は埃が舞うので、エアコンはOFF、窓も開けられません。なので…夏はキツい仕事なんですよ。

 

上の写真はワックス剥離中の作業写真です。下の写真はマスキングの写真(施工しない部屋にも液跳ね防止をしています)

IMG_0733

IMG_0759

最近の傾向

最近の傾向ですが

新築の施工よりも居住中の施工が多いです、この場合、ペットがいるお客様が多い状況です。

つまり、お住まいになられてペットを飼い始め、そしてフローリングに滑るペットのためにフロアコーティングを検討して、弊社にたどり着いた。と、こういう流れなんだろうな、と思っています。

 

居住中場合、お客様にとっては家具の移動…これが一番面倒です。
​多くの場合「冷蔵庫」「TVボード」はそのままで(移動なし)と言われるケースが多いです。​

「冷蔵庫」「TVボード」そのままの施工ですが、そのままで問題ないですよ。

冷蔵庫(冷蔵庫置き場は動かない)やTVボード(アンテナ線のこともあり位置は変わらない)は将来的にも位置が変わらないので…

家具の移動で悩んでいるお客様がいらっしゃいましたらご参考にしていただければと思います。

Case gallery


これまでに施工したお客様の一部をご紹介しています。


色んなフローリングの色の施工例を揃えました。
是非、施工の際にご参考になさってください。

 

 

◇東京都江東区のK様 <ツヤ有り>

AFTER&BEFORE施工途中
施工途中だとツヤ加減がよくわかりますね。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

◇東京都世田谷区のI様 <半ツヤ>

AFTERのみ
※半ツヤの場合ですと塗布後との差異がわかりづらいためAFTER写真だけご紹介しています

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◇横浜市都筑区のY様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇東京都江戸川区T様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇東京都練馬区のI様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇川崎市高津区のA様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇東京都北区のS様 <半ツヤ>

AFTERのみ

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◇横浜市戸塚区区のI様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇東京都板橋区区のO様 <半ツヤ>

AFTERのみ

10b

 

◇川崎市川崎区のS様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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◇東京都練馬区のF様 <ツヤ有り>

上:AFTER 下:BEFORE

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